「人間の性格に似ている」と、木目のうねった木を好んで使うのは、工房 樹の香(きのこ)の西茂さん。
色々な樹種を選ぶというだけでなく、同じ樹種でもきれいな木、 独特な木など、木目の特徴によって使う木材を選んでいます。
なかでも「クセのある木」が好きなんだとか。
クセのある木を見ると、つくって みたいと感じるんだそう。
西さんのつくる「しずく皿」を見ると、特徴的な木目がわかります。
多様な樹種を使った箸置きは、色彩豊かで、見ても楽しめます。
どこでどんな風に育ったか、木も人間と同じように各々に異なる個性があります。
子どものころは自然のなかで遊び、森や海で自然のものをとって食べて育ったという西さん。
木工を始めた当初は、図鑑ではわからないからと実際に色々な樹種 を見に山へ行くこともあったとか。
そんな西さんだからこそ、多くの人が見過ごしがちな、各々の木のもつ個性的な魅力に気づけるのかもしれません。