糸島の海のような透明感が美しい水色の器。白黒の釉薬のコントラストが渋い器。これらのシリーズに代表される敦賀研二さんの工房、「研窯」。
研さんの出身は大阪で、大学進学と共に福岡へ移り住みました。
陶芸の世界に初めて触れたのは、高校生の時。工芸の授業で1年間、自分で考え自分で作り上げる陶芸のプロセスを経験したそうです。
大学を中退後は、小石原焼で有名な福岡県朝倉郡にある小石原へ修行に行きます。初めから技術を習得して独立することを目標にしていた研さんは、小石原で有名な民芸品とは異なり、薄くすっきりした形を作っていた師匠のところへ弟子入りします。早くから「ろくろ」を回させてくれたという師匠。工房の色んな仕事をこなしながら空いた時間には、技術習得のために努力したそうです。
そこでの修行を5年間続けたのち、師匠の陶芸仲間の紹介で糸島を知り、福岡市内にも近く、田舎で暮らしやすい感じを気に入って、糸島での独立を決めました。
取材日 2014年1月